悩む男性とカプセルの瓶
患者を診ている医者

性感染症の中で、最も感染する確率が高いとされるのがクラミジアです。
自覚症状が出ない場合があることから、気付かないうちに症状が進行してしまうことの多い性感染症です。
進行すると他の病気に罹ることもあり、それが原因で不妊症になることもあります。
クラミジアは自覚症状が無いからと放置するのではなく、きちんと治療を行うことが大切です。

完治させるためには、細菌を死滅させる抗生物質が有効であり、広くクラミジアを治す薬として使用されている治療薬が「ジスロマック」です。
この抗生物質には、「ジスロマック」と「ジスロマックSR」という2つの種類があります。
この2つは、名前は似ていますが用量や服用方法などが異なり、ジスロマックSRの方が高い効果が得られます。
一般的には病院処方となりますが、ジスロマックは個人輸入サイトから通販することが可能となっています。
事前にジスロマックを通販しておくと細菌に感染しても直ぐに治療ができるので便利です。
しかし、服用方法や用量を間違えると副作用を引き起こす可能性が高くなるため、注意が必要です。
ここでは、ジスロマックSRとはどのような薬なのかをしっかり把握して、クラミジア治療の知識として活用していきましょう。

ジスロマックSRとは

ジスロマックは、マクロライド系に分類される抗生物質で、有効成分はアジスロマイシンです。
このアジスロマイシンは、クラミジアの病原菌であるクラミジア・トラコマチスのタンパク質合成作用を阻害する働きがあり、これによって抗菌・殺菌します。
クラミジア・トラコマチスは、人間の粘膜でしか生きることができない細菌で、タンパク質を栄養源としています。
しかし、人間の粘膜には細菌の好むタンパク質が存在しないため、自らの細胞内からタンパク質を合成し、それを栄養として増殖をしています。
ジスロマックの主成分アジスロマイシンには、細菌のタンパク質合成を阻害する作用があり、細菌の増殖を効果的に防いで死滅させることができます。

ジスロマックの服用方法

ジスロマックは、一般的な抗生物質の服用方法とは少々異なっています。
一般的な抗生物質の場合、医師の定めた用量を1週間~10日程度飲み続けますが、ジスロマックの場合は、高用量を1回服用することで抗菌・殺菌効果が1週間程度持続します。
ジスロマックを服用すると、すぐに感染部分に作用するのではなく、白血球に取り込まれた後、体内を1週間かけて巡ります。
その間に、感染部分まで来た時点で有効成分を放出して細菌のタンパク質合成作用を阻害するのです。
従って、低用量を何日もかけて服用しても意味がないのです。
1度に高用量を飲むと副作用が心配されますが、ジスロマックは非常に副作用が出にくいとされ、とても安全な薬です。
そのため小児や妊婦に対しても処方されています。

ジスロマックには、錠剤(アジスロマイシン250mg・600mg)、小児用(細粒10%・カプセル100mg)などの種類があり、一般的な服用方法はアジスロマイシン500mg(250mg×2)を1日1回、3日連続で服用します。
ジスロマックSRは「成人用ドライシロップ2000mg」のことで、細菌に対する阻害作用はジスロマックと同様で、抗菌・殺菌効果はジスロマックよりも高いとされています。
1回に2000mgを服用することで1週間程度効果が持続します。
ジスロマックの服用方法は、クラミジア治療では成人の場合1000mgを1日に1回服用します。
これによって、1週間程度の抗菌効果を持続させることができます。

副作用が少ないと言っても全く起こらないわけではなく、抗生物質による胃痛や吐き気などの副作用を避けるため、基本的には食後の服用となっています。
ジスロマックSR(成人用ドライシロップ)は、体内で速やかに吸収されるようになっており1回で2000mg(2g)を服用することで、高い抗菌効果が1週間程度持続します。
血液中に取り込まれたあと、徐々に主成分を放出する特殊な除法製剤であるため、食事の影響を受けやすく効果を十分に発揮できない場合があります。
そのため、服用方法は食前または空腹時となっています。
最近では淋菌に対する耐性菌ができてきたことから、ジスロマックSR(成人用ドライシロップ)はクラミジア以外にも、淋病などの性感染症の治療に用いられています。
その他にも、インフルエンザ菌やマイコプラズマ属、肺炎球菌、呼吸器系の感染症などにも広く使用されています。

ジスロマックの効果

細菌は粘膜に感染するとそこで増殖を始めますが、増殖するには細菌の栄養源となるタンパク質を合成させる必要があります。
このたんぱく質を合成するのが、細菌の細胞内にある直径15nm~30nmのリボソームと呼ばれる微粒子です。
リボソームは、大小2つのユニットから構成されています。
タンパク質(リボソームタンパク)とRNA(リボ核酸)の複合体です。
そのリボソームにはいくつかの種類があり、ジスロマックはこのうち「70Sリボソーム」と「50Ssサブユニット」に結合することで、タンパク質の合成を阻害します。
この作用によって、クラミジア・トラコマチスなどの細菌を効果的に死滅させることができます。
人間にもリボソームは存在していますが、細菌とは異なる「80Sリボソーム」であるため細菌のみに作用し、ジスロマックを服用しても人体への影響が少ないわけです。

ジスロマックの適応菌種は以下の通りです。

  • インフルエンザ菌
  • マイコプラズマ属
  • 肺炎球菌
  • 連鎖球菌
  • レジオネラ・ニューモフィラなど

適応症としては、下記のような病気などがあります。

  • クラミジア
  • 淋病
  • 咽頭炎
  • 急性気管支炎
  • 歯周病

ジスロマックSR(成人用ドライシロップ)の適応菌種・適応症も、ジスロマックとほぼ一緒です。

成人への効果について

成人に対する抗菌・殺菌作用については、臨床実験によってその効果が立証されています。
咽頭炎、急性気管支炎、マイコプラズマ属肺炎などの呼吸器系の感染症では約98%、歯周病などの口腔外科系の感染症では約86%、クラミジア、淋病などの性感染症では服用後15日目で約87%、29日で約91%の有用率となっています。
臨床実験では、ジスロマック錠250mgを1ヶ月程度の服用でどのくらいの有用率になるかを実験しています。
クラミジアや淋病においては、ジスロマック錠剤は1回1000mg、ジスロマックSR(成人用ドライシロップ)は1回2000mgを服用する方法最も効果的であり、この方法でも90%の有用率が認められています。

子供用のジスロマックには、カプセル100mgと細粒10%があり、効果は同等です。

適応菌種

  • インフルエンザ菌
  • 肺炎クラミジア
  • 肺炎球菌
  • マイコプラズマ属など

適応症

  • 咽頭炎
  • 扁桃炎
  • 急性気管支炎
  • 肺炎
  • 中耳炎など

呼吸器感染症では約95%、中耳炎などの耳鼻科系感染症では約94%と、成人同様の有用率が認められています。
成人用でも子供用でも、インフルエンザ菌やマイコプラズマ属などの咽頭や呼吸器への感染症で高い抗菌効果を発揮しています。
これらの細菌が引き起こす感染症の症状は、風邪に似ている点があります。
しかし、風邪の場合には処方されることがありません。
それは、風邪やウイルスによって引き起こされるものがほとんどであり、抗生物質はウイルスの阻害には効果を発揮しないからです。
処方されるのは、インフルエンザ菌やマイコプラズマ属などの細菌が引き起こす感染症です。

ジスロマックSRの副作用に注意

ジスロマックSRは成人用ドライシロップであり、その用量は2000mgとジスロマック錠1000mgの2倍となっています。
また、服用方法も食前または空腹時と、ジスロマック錠の食後とは異なっています。
ジスロマックSRの場合、錠剤よりも吸収率が良いほか特殊な加工が施されているため、空腹時の方が副作用が出ないからです。
空腹の目安としては、通常は4時間程度で、でも食事の前後2時間は空けるようにしましょう。
食後に服用してしまった場合にはどうなるのかというと、抗生物質の持つタンパク質合成阻害効果が低下することはありませんが、血中濃度が通常よりも上昇してしまうため、副作用を引き起こしやすい状態になります。
人によってはその症状が重症化する可能性もあることから、空腹時の服用が定められています。

主な副作用としては、下痢、胃痛、嘔吐、腹部膨満感、発熱、悪心などで、重症の場合には意識障害が現れることもあります。
中でも特に多い症状が下痢、胃痛、嘔吐で、胃痛の場合は激痛になることもあります。
副作用の中でも最も多いのが下痢ですが、その理由はマクロライド系の抗生物質の特性が関係しています。
マクロライド系の抗生物質は

  1. 薬の用量の多さ
  2. 局所刺激
  3. 腸内細菌の刺激

に左右されやすい特徴があります。
薬の量が多くなると下痢や胃痛を起こしやすくなるほか、マクロライド系抗生物質は、モチリンと呼ばれる受容体を刺激して消化器の蠕動運動を活発にさせる働きも持っています。
更に、腸の状態を正常に保つ腸内細菌を刺激して腸内環境を崩してしまうため、他の抗生物質と比べても下痢を引き起こしやすくなります。
マクロライド系抗生物質による下痢は、用量が多くなることで蠕動活動を活発にしてしまうため、水分が腸内に吸収される前に体外で排出されるので、より水っぽい水溶性の下痢になることが多いです。

ジスロマックSRの正しい服用方法

ジスロマックSRの正しい飲み方としては、1瓶2000mgを約60mlの水かぬるま湯で濁るまでよく混ぜてから、一度で飲み切ります。
何度かに分けて飲むと十分な効果が得られない場合があるため、1回で飲むようにします。
よく混ぜるには、ジスロマックSRの瓶に定量の水を入れ、10秒ほど強めに振り続けると効果的に混ぜることができます。
混ぜ合わせたら時間を置かずに速やかに飲むようにし、瓶に残っていたら更に水を足してきれいに飲みきりましょう。
ジスロマックSRは、特に高用量であり特殊な性質を持った抗生物質であるため、服用方法などを気を付けても副作用が出てしまう可能性があります。
それをなるべく避けるには、消化器の蠕動活動を抑える「セレキノン」や、整腸作用のある「ビオフェルミンR」または「ラックビーR」などの薬を一緒に処方してもらいましょう。
これらの薬と共にジスロマックSRを服用することで、辛い副作用を軽減させることが可能となります。

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